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キャンバー角について

SuitBasserさんのS13

今回はキャンバー角について説明したいと思います。


メカニズムとその効果

グリップ走行時などでは、キャンバー角はシャーシがロールした際にタイヤが路面に適切に接地出来るように調整するのがセオリーなのですが、ドリフト走行時、特に樹脂系タイヤを使用している場合には別の要素も出てきたりします。

キャンバー角0度の場合まずはそのセオリー通りのキャンバー角の調整について解説。
走行中のシャーシは荷重移動や慣性の影響でロールします。ロールするとダンパーは沈み込んだり伸びたりしますが、この時にタイヤが傾く為、タイヤの接地面が変わってしまい適切なグリップ力を得られなくなってしまいます。
その為、シャーシのロール量を予測し予めキャンバー角を付ける事により、ロール時に適切な接地面になるよう調整するのです。

また調整時にタイヤ全体が接地出来るよう適切なキャンバー角にセットすると、タイヤの偏摩耗を抑制出来ます。タイヤ全体で接地させると挙動も比較的マイルドになりコントロールしやすくなります。


ヨコモ ゼロワンR特にヨコモ製ドリフトタイヤ「ゼロワンR」ではタイヤの構造上、キャンバー角の調整は重要です。「ゼロワンR」はタイヤショルダー部分がゴム製、タイヤ中央部が樹脂製の為、接地面が変わるとグリップ力が大きく変化してしまいます。その為、他のタイヤに比べキャンバー角の影響が大きく、シビアな調整が必要とされます。


次に前述の「別の要素」について解説。
その別の要素とは、「面圧」です。
「面圧」とは文字通り接地面に対する圧力です。
タイヤのグリップ力はタイヤの接地面に掛かる荷重に大きく影響されます。ラジコンの場合、実車と比較するとタイヤのグリップ力とシャーシ重量のバランスが取れていない為、この「面圧」という考え方も非常に重要だったりします。

キャンバー角と接地面積キャンバー角を付けていくと、タイヤの接地面積は少なくなっていきます。シャーシ重量に変化がない場合、キャンバー角が大きい程、面圧が高くなります。その為、タイヤへのトラクションが良く掛かりグリップ力も高くなります。

但し接地面が少ない為、挙動はピーキーになりがちです。また路面によっては引っかかり感も出てくる為、操作はシビアになってきます。
最近流行のケツカキ仕様でカウンター走行をされる方にフロントタイヤが鬼キャン(極度のネガティブキャンバー)にしている人が多いのはこの引っかかり感を利用したい為です。


以上のように、キャンバー調整には大きく分けて2つの目的があります。
このバランスを上手く調整し、自分にあったセッティングを出してみてください。

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■ RC de Drift (ラジコンでドリフト!)
■ キャンバー角について
■ 2009. 9.23 更新
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