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ダンパー取付角度について

ダンパー取付角度について


今回はダンパーの取付角度について解説してみようと思います。
その効果を知っている人は多いでしょうが、何故そうなるのか?と言う事まで理解出来れば、より細かいセッティングが出来るかと思います。


メカニズムとその効果

まず下の画像をご覧下さい。

これは私がExcelを用いて書いた簡単なダンパーストロークの説明画像です。
左側がダンパーを垂直に取り付けた状態、右側がダンパー上部を内側に変更し、寝かせた状態になります。
画像中の青い丸印がダンパー取付部、黒の矢印がダンパーが伸びきった状態の長さ、赤い矢印がダンパーが縮んだ状態の長さになります。
尚、タイヤの上下の移動量は左右とも同じです。また数値はExcelデータ上の長さとなります。

2つの画像を見比べると解りますが、ダンパー移動量(ストローク量)が垂直に取り付けた状態より寝かせた状態の方が短くなります。

この現象を解説すると、まずダンパーを構成するスプリングには当然ながら縮めば元に戻る「反力」があります。「反力」は通常、縮める力に等しくなり、この「反力」を念頭に上の2つの画像に当てはめると、同じタイヤの移動量に対しダンパー移動量が少ない右の画像の方が、「反力」が弱くなり、結果的にスプリングを柔らかくするのと同じ効果が得られる事になります。
同様に、ダンパー取付角度を寝かせた状態から垂直状態にする事により、スプリングを硬くするのと同じ効果が得られる事になります。

手持ちのスプリングの固さ具合に満足出来ない場合は、ダンパー取付位置を変更し、取付角度を変えてみる事で微妙なセッティングが出せる事でしょう。
色々取付位置を変更し、ベストの位置を探してみてください。


■ RC de Drift (ラジコンでドリフト!)
■ ダンパー取付角度について
■ 2009. 7.06 更新
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