TOPへ戻る

ケツカキ仕様に挑戦!(TA05)

ケツカキ仕様に挑戦!

ここではTA05を例に実際にケツカキ仕様に変更する際に使用するプーリーやドライブベルトについての知識を紹介していこうと思います。
他シャーシにも共通する内容が多いので興味がある方は必見です。


ケツカキ仕様の基本

ケツカキ仕様の基本として、デフプーリーやセンタープーリーを交換する為の基礎知識をここで紹介します。
ケツカキ仕様は文字通り、リアがフロントより駆動するようにセットする為、プーリーは下記の通り変更する必要があります。

■フロントデフプーリーは大径化
■リアデフプーリーは小径化
■フロント側センタープーリーは小径化
■リア側センタープーリーは大径化

これらを念頭にプーリー選択をしてください。

ドライブベルトについて

デフプーリー等を変更するとプーリー径が変わる為、ドライブベルトの張りに気を付けなければなりません。
そこでプーリー変更の際には下記のように計算し、チェックしてみましょう。

現在のデフプーリーの歯数(T) + 現在のセンタープーリーの歯数(T) = A
交換するデフプーリーの歯数(T) + 交換するセンタープーリーの歯数(T) = B

A = B の場合 ドライブベルトはそのまま使用可能。
A − B = +1 〜 −1 の場合 付属のベルトテンショナーで調整すればドライブベルトはそのまま使用可能
A − B = +2以上または−2以上の場合 新たにベルトテンショナーを取り付けるか適した長さのドライブベルトを用意する必要があります。

この計算でドライブベルトを交換する必要が出た場合、他車の使えそうなドライブベルトを流用しても良いのですが、YORObeltさんにて様々な長さのドライブベルトを扱っていらっしゃるので注文するのもアリでしょう。使用シャーシと使用プーリーを伝えれば適した長さのドライブベルトを用意してくれるので安心です。

流用出来るプーリーについて

交換するプーリーについては他車からの流用が基本となりますが、基本的にRCカーに使用されるプーリーの山の形状は同一な為、デフ等に組み付ける事が出来れば使用出来ると言えます。その為、各社のプーリーを持ち寄り工夫してケツカキ仕様に変更している方々が居ますが、ここではTA05で良く使用されるプーリーを難易度順に紹介したいと思います。

■初級編

OP.1023 DB01 フロントワンウェイプーリー(37T)
フロントワンウェイ・ダイレクトカップリングに無加工で取付が可能です。TA05純正プーリーより1T大きくなり、フロントデフに使用します。

OP.988 ボールデフプーリー (37T)
ボールデフに無加工で取付が可能ですが、別途SP.1287 ラージボールデフプレートを用意する必要があります。
TA05純正プーリーより1T大きくなり、フロントデフにボールデフを使用したい場合に用います。

SP.1055 TRF415 ボールデフプーリー(35T)
ボールデフに無加工で取付が可能です。TA05純正プーリーより1T小さくなり、リアデフにボールデフを使用したい場合に用います。またダイレクトカップリングに装着する場合は加工が必要です。プーリー中央の穴を拡大し、ダイレクトカップリングへの取付ビス穴を広げる程度で使用出来ます。

OP.989 センタープーリー (18T)
リア側のセンタープーリーに無加工で取付が可能です。TA05純正プーリーより2T大きくなります。リア側センタープーリーに使用出来ます。

タミヤTA05対応カウンタードリフトユニット バージョン1.5
リア側アルミセンタープーリー25Tと純正36Tプーリーで使用出来るドライブベルト等がセットになったものでコレだけで前後比約156%になるお手軽商品です。

■中級編

タミヤ SP.877 TA04 ボールデフプーリー(32T)
ボールデフに無加工で取付が可能ですが、デフボールを2つ追加する必要があります。リアデフとしてダイレクトカップリングに装着する場合は加工が必要です。プーリー中央の穴を拡大し、ダイレクトカップリングへの取付ビス穴を広げる程度で使用出来ます。
このプーリーを使用するとTA05純正プーリーより4T小さくなる為、ドライブベルトの張りに注意する必要が出てきます。

■上級編

YOKOMO MR-4TC BD専用 デフ用 40Tプーリー
TA05純正プーリーより4T大きくなりフロント側デフプーリーに流用出来ますが、デフへの取り付けに加工が必要です。またバルクヘッドに干渉する為、バルクヘッドにも加工が必要です。

HPI 61051 39T プーリー (フロントワンウェイ用)
TA05純正プーリーより3T大きくなり、フロントワンウェイ使用時に流用出来ますが、取付時に加工が必要です。またバルクヘッドへに干渉する可能性もあります。

HPI 61050 39T プーリー (ボールデフ用)
TA05純正プーリーより3T大きくなり、フロントにボールデフを使用する場合に流用出来ますが、デフボールを2.4mmに変更する必要があるようです。

■ヨコモ BD用センタープーリー(20T)
リア側のセンタープーリーに使用出来るようですが、多少の加工が必要なようです。

ギヤ比に注意

ケツカキ仕様に変更してデフプーリー等を交換すると、二次減速比が変わってくるのでギア比に注意する必要があります。
特にリア側のプーリーを交換した場合は二次減速比が小さくなる為、最終減速比を計算し直し、適切なギア比にする事が重要です。

ケツカキ仕様にすると、前後で二次減速比が変わってきますが、リア側の二次減速比に注意すれば問題有りません。
下記の通りに計算し、適切なギア比である事を確認しましょう。

デフプーリーの歯数(T) ÷ センタープーリーの歯数(T) = 二次減速比
スパーギアの歯数(T) ÷ ピニオンギアの歯数(T) = 一次減速比
一次減速比 × 二次減速比 = 最終減速比

ちなみに下記サイトで各減速比の自動計算が出来ます。

最終減速比計算機(HPI RACINGサイト内)

またこちらのサイトでは最終減速比はもちろんプーリー構成を入力すると必要なベルト長も解り大変便利。
ケツカキ計算器 Ver.1.4 by 紅流乃

以上でケツカキ仕様に変更する為に必要な知識は全て揃ったはずです。
後は実践有るのみです。カウンタードリフトが出来るよう頑張りましょう!


■ RC de Drift (ラジコンでドリフト!)
■ ケツカキ仕様に挑戦!
■ 2009.12.12 修正追記
■ TOP:http://rcdrift.komocik-space.net/