今回はボディ製作についてのポイントをここで紹介したいと思います。
私自身、ボディ製作はまだ3度しか経験がありませんが、その中で気付いた事や調べて解った事を書いていきます。
で、今回製作するボディはオプションNo.1から発売されているS13シルビア。
このボディ、実は200ミリ幅でエンジンカー用なのですが、TT-01にも装着は可能です。ただしそのままではホイールがかなり内側に引っ込んでしまいます。
ですのでこのボディをTT-01で使用する際にはオフセットの深い(多い)ホイールを使用するか、ロングハブを使用してトレッドを広げてやる必要があります。
ちなみに私はスライドマスターのオフセット+6.5を使用していますが、これでも若干ホイールが内側に入ります。オフセット+8ならちょうど良いかも。
この左の画像はボディの他に同封されていたデカール類とドアミラーのセットとボディ用の缶スプレー。
塗料はポリカーボネイドボディ専用の物を購入して下さい。それ以外だとすぐに剥離してしまいます。
今回このシルビアボディを「情熱の赤」に塗装します。しかも角度によって色が変わるようにしてみようかと。またボンネットはカーボン製をイメージし黒に塗装する事に。
まずは塗装をする前にボディをカットします。
購入したボディを見れば解ると思いますが、ホイールアーチやその他不要な場所をカットしてやる必要があります。
人によっては塗装後にカットするようですが、塗装後にカットすると誤って塗装を剥がしてしまう恐れもある為、先にカットしてしまいます。
カットする時に使用するのはカッターナイフとハサミ。直線部のカットはハサミを使い、ホイールアーチ等の曲線部はカッターナイフを使います。
曲線部のカットは難しいですが、コツがあります。
それは曲線部は一度で切り離そうとせず、カッターナイフを何度も重ねるように当て、切れ目を入れるような感じにし、最後はカットする部分をちぎり取るようにすれば切れ目が綺麗に分かれます。文章で表現するのが難しいですが、一度やってみれば解るかと。
またボディカット専用のハサミも売られていますので、それを利用するのもアリかと。
ボディをカットした後にシャーシに取り付ける為のボディポストの穴を空けておきます。
塗装した後じゃ穴を空けるのは大変ですし塗装が剥がれてしまう恐れもあるので先に空けます。
シャーシにボディを被せ、ホイールアーチを基準に前後左右の場所を決めます。で、表面からマジック等で穴を空ける位置をマーキングします。
その後、ピンバイス等を使用し穴を空けましょう。
今回はリアのみに穴を空け、フロントは穴を空けずマジックテープでシャーシに固定する事に。この方法は別ページで紹介していますのでこちらを参考に。
で、穴空けが終われば塗装をする前にボディに付いている汚れや手あかを落とす為に洗います。
洗うときは台所用の中性洗剤を使ってしっかりと洗います。またこの時、スポンジたわしの硬い部分でボディをこすり、表面を目荒らししておきます。
こうする事によって塗装のノリを良くすると共に剥がれにくくなります。目荒らしの目安はボディがほんの少し白くなる程度でOK。
洗浄が終わればしっかり水分を乾かし、マスキングをします。
マスキングとは塗装したくない部分を覆い隠す事。専用のマスキングテープを使い、ボディの塗装したくない部分に貼り付けていきます。
窓は透明な方がより実車に近く見えるので窓はマスキングして塗装しないようにします。また今後電飾を施す事を見越し、ヘッドライトやフォグランプ、テールランプ部もマスキングしました。
またボディのカラー分けによってもマスキングの方法が変わります。
今回ボンネットを黒く塗装するんですが、この黒は一番最後の裏打ち(後程詳しく説明します)の際に合わせて塗装しますので最初の段階ではマスキングが必要です。
ここでのコツはマスキングテープはしっかりとボディに密着させるようにします。少しでも浮いていると隙間から塗料が入り込んでしまいます。広い面積をマスキングする際はマスキングテープを重ねて貼っていくようにしましょう。
マスキングが終わればスプレーを吹き付けましょう。
まず最初に吹き付けるのはタミヤカラーの偏光パープル/グリーン。これを吹き付ける事によってボディの見る角度によって色が変わるようになります。
※左の画像は偏光パープル/グリーンを吹き付け後。表面がうっすら色付く程度でOKです。
次に赤を吹き付けます。タミヤカラーのブライトレッドを使用。これを2回に分けて吹き付けます。
一度に吹き付けないのは塗料が垂れるのを防ぐ為。
こちらは1回目の塗装後。
1回目は全体的に薄く吹き付ける程度にします。
これで2回目の塗装が完了したところ。
赤が吹き終わればこれで完成・・・ではありません。先程話が上がった「裏打ち」をする必要があります。
ラジコン用のボディは透明で少々缶スプレーを重ね吹いても太陽光の下では光が透けてしまいます。
それを防ぐ為に光が透けにくい黒の塗料で裏打ちを行います。
しかし赤など明るい色の上に黒を重ねて塗装すると、黒が透けてしまい暗い赤になってしまいます。
これを防ぐ為には黒で裏打ちする前に白やシルバーを塗装する必要があります。またこの時のスプレーの色によってボディの発色が変わってきますのでよく考えた上で塗装しましょう。
これが白で裏打ちを行った後。タミヤカラーのホワイトを使用。
白が終われば黒で裏打ちするだけ。ですが、今回はボンネットを黒く塗装する為、マスキングをしていました。ですので黒を吹き付ける前にボンネット部のマスキングテープを剥がしておきます。
また窓枠も黒く塗装する為、一旦窓のマスキングを剥がし、窓枠部分を残して再度マスキングします。
窓枠を黒く塗装するとよりリアルになります。
ここでようやく黒で裏打ちが出来ます。使用したのはタミヤカラーのブラック。
残念ながら黒で裏打ちした後の画像がありません m(_ _)m
塗装が乾き始めたらマスキングを剥がして完全に乾燥するのを待ちましょう。
最後にボディ表面の保護フィルムを剥がせば完成です。
この保護フィルムを剥がす瞬間が最高の一瞬だと思うのは私だけ?
この画像で光が当たっている部分がピンクに見えると思いますが、これが偏光パープル/グリーンの仕業。イイ感じでしょ?
保護フィルムを剥がし終え記念撮影。
こちらはヘッドライト部。マスキングしてたお陰で透明のまま。これで電飾もOK。でもしばらく電飾はしない予定なので後程付属のデカールを貼りました。
ちなみにグリル部はマスキングで塗り分けたオリジナル。
しかしリアウインドウ上部のマスキングが甘かったようで塗料が流れ込んだようです orz
これは後日削り取りました。下手にシンナー系で拭き取ろうとすると透明部分が白く変色する事があるので要注意です。
またリアバンパー下部のカットがまっすぐ切れていません・・・うまくハサミが使えてません orz
ヘッドライトやテールランプのデカールを貼り、シャーシに乗せてみました。
なかなかイイ感じでしょ?自分ではカナリ気に入っています。
画像が無い部分もありますが、大体の流れは理解出来るかと思います。
裏打ちを含めた塗料の組み合わせでボディカラーの発色が変わってくるので色々と組み合わせてみるのも面白いかと思います。
皆さんもオリジナリティあふれるボディ製作にチャレンジしてみてください。
■ RC de Drift (ラジコンでドリフト!) ■ ボディ製作のポイント ■ 2006.11.07 更新 ■ TOP:http://rcdrift.komocik-space.net/ |