ここではブラシモーターのメンテナンスについて。
今回はTA05に取り付けていたゼノンの23Tモーター「ケルベロス」のを使い分解清掃並びにコミュクリーニングについて説明していきます。。
このゼノン製「ケルベロス」は23Tストックモーター。ブラシ交換が出来るものです。
モーターはブラシよりコミュ(コミュテーター)に通電しモーターシャフトを回転させるのですが、使用し続けるとブラシが摩耗し通電が悪くなり最終的には走らなくなってしまいます。
またブラシの接点であるコミュも使用していくうちに摩耗し通電効率が悪くなってしまいます。
その為、定期的なメンテナンスが必要なんです。
まずブラシを外してエンドベル(モーター缶の蓋)のネジを緩めていきます。
でネジを取り外してエンドベルをモーター缶より取り外します。
画像はエンドベルを取り外した後です。
それからモーターシャフトを持ってモーター缶から引き抜く。
これで一応バラバラになりました。
画像は抜き出したモーターシャフト。
モーター缶をのぞき込むとブラシのカスが一杯。
手のひらにトンとやってみると・・・画像のようになりました(;・∀・)
底の方には何やらワッシャーが・・・どうやらモーターシャフトのスラスト調整用のシムみたい。
良く見るとモーターシャフトのエンドベル側にも付いてました。 無くさないように保管しておきましょう。
でエンドベルの裏側・・・これは酷い(;・∀・)
かなりブラシのカスが溜まってる・・・。
これじゃパワーダウンもしてただろうねきっと。
でモーター缶とエンドベルをパーツクリーナーで洗浄。
かなり汚れてたようで流れ出るパーツクリーナーは真っ黒・・・。
それでもしばらくすれば綺麗になりました。(画像はエンドベル)
モーターシャフトもパーツクリーナーで軽く洗浄しておきます。
パーツクリーナーが乾いたところで元通りに組み立てます。
分解と逆の手順で組み立てるのですが、忘れずにスラスト調整用シムを入れましょう。前後の枚数も間違えないように。
今回のモーターはエンドベルとモーター缶に切り欠きがあって同じ位置でエンドベルを取り付ける事が出来ました。
エンドベルはモーター缶の同じ位置に取り付ける必要があるのでこれは助かります。
組み上がったら両側の軸受けにメタルオイルを1滴。
画像はエンドベル側ですが反対側も同じように。
軸受けがベアリングタイプの場合はベアリングオイルを注油しましょう。
分解清掃後にコミュクリーニングも行いました。
使用したのはタミヤのクリーナーブラシです。
これをプラス側のブラシと取り替えます。両方クリーナーブラシに交換しちゃうとモーターが回らないようです。
クリーナーブラシ付属の説明書どおりアンプに接続し満充電したバッテリーで数分回します。
この際、モーターが結構発熱します。あまり発熱しすぎるのも駄目みたいなのでモーター缶を触って熱いと思うようになればストップしましょう。
クリーニングが終われば忘れないうちにクリーナーブラシを外して元のブラシを取り付けます。
クリーナーブラシは何度か再使用できますので一度研磨したからといって捨てないように(w
クリーニング後にもう一度エンドベルを外してコミュの具合を確認。
最初の頃よりちょっと綺麗になったかな?って位。
研磨前と研磨後の画像を見比べれば若干綺麗になってるのが解るでしょうか?
段付きは無いんですが若干焼け色が残っています。でもあまり研磨しすぎてもコミュが摩耗するばかりなので今回はこれで完了とし、エンドベルを戻して再度メタルオイルを1滴垂らして終了です。
こんな感じでモーターメンテナンスは終了。あとはシャーシに取り付ければ作業完了です。
実は今回が初めてのモーターメンテナンスだったのですが、意外と簡単でした。
要点さえ押さえておけば特別難しい事はないのでブラシ交換が出来るモーターをお使いの方は一度メンテナンスする事をオススメします。
ブラシ交換が出来てもエンドベルが分解出来ないタイプのモーターがあります。モーター缶とカシメてあるタイプです。
ヨコモのプロストック2とかが該当しますね。
これらは無理にエンドベルを分解しない方が良いです。エンドベルとモーター缶の位置が変わってしまうと下手するとパワーダウンしたり壊れちゃうようです。
難しい話は解りませんので興味がある人は検索してみて下さい(ぉぃ
■ RC de Drift (ラジコンでドリフト!) ■ モーターメンテナンス ■ 2009.01.21 修正 ■ TOP:http://rcdrift.komocik-space.net/ |