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俺的カウンタードリフト理論

レイブロスにて

以前ブログの方で公開した内容ですが、こちらに転載しておきます。少しでも参考になれば幸いです。
ただ、あくまで「俺的」解釈なので異論があるかもしれませんがご了承を。
 #ぶっちゃけ「俺的」でも何でもないんですが(;^ω^)
またカウンター走行がまだ出来ない人を対象に語っている事も付け加えておきます。


まずケツカキ仕様にする理由。
多分大抵の人が

「超オーバーステアなセッティングになってカウンターが当てやすくなる為」

と答えるでしょう。

でも俺的には違います。
コレ、裏を返せば等速(非ケツカキ車両)でも超オーバーステアセッティングにすればカウンターステアが当たるって事ですから。
わざわざケツカキ仕様にしなくとも実現出来ますし、実際等速のドリパケでカウンター走行出来る方もいらっしゃるようですし。

じゃ答えは何なのさ?ってなりますよね。
俺的解釈では

"前後の回転差を付ける事により
フロントタイヤはグリップ状態
リアタイヤはドリフト状態とする事が出来る"

コレだと思います。

一見すると意味不明な文章に思えるでしょう。
でもケツカキ仕様でカウンター走行が出来る人には「なるほど」と理解出来るんじゃないでしょうか。

俺的解釈を解りやすく説明すると・・・まずケツカキ仕様ってのは前後のタイヤに回転差がありますよね?
例えば前後比150%の場合だとフロントタイヤが1回転する間にリアタイヤは1.5回転します。
通常のドリフト走行時はこの1:1.5の比率になりますが、スロットルを徐々に抜いていくとどうでしょう。当然ながらタイヤの回転数は落ちていきますが、前後比が違うのでフロントタイヤが止まるポイントでもリアタイヤは回転しようとします。前述の比率でいくとフロントタイヤが0回転でもリアタイヤは0.5回転する事になりますよね?(極論ですが)
この状態を使ってのドリフト走行が「フロントタイヤはグリップ状態、リアタイヤはドリフト状態」です。

ケツカキ仕様のシャーシはコーナーのクリップポイントを過ぎてもカウンターステアを維持しながら立ち上がっていく事が可能ですが、これはこの理論を上手く使っての事です。

では何故フロントタイヤがグリップ状態だとカウンターステアが当たるのか?
理由はドリフト中のシャーシが持つ慣性力を利用し、ステアを切った方向にフロントタイヤを「グリップ状態で転がす」からです。

これは簡単に言うと実車のドリフトと同じ原理。
「フロントタイヤはグリップ状態、リアタイヤはドリフト状態」っていうのは実車のFR駆動車のドリフト状態と同じですよね?

カウンター走行のセッティングのひとつに「アッカーマンのゼロ化」を良く聞くと思います。
これはフロントタイヤの転がりを良くする為の事です。
またフロントデフにワンウェイがよく使われるのも転がりが良くなるからです。ボールデフでは駆動がが残ってしまいブレーキが掛かってしまいますからね。

以上を基にカウンター走行時の操作方法を簡単に言うと

"スロットルを抜いてリアタイヤをドリフトさせ、
フロントタイヤは転がしてカウンターステアを当てる"

と考えても良いと思います。
少し乱暴な言い方ですが、この位ハッキリさせた方がイメージしやすいと思います。

カウンター走行をする方が皆口を揃えたかのようにプロポのTH-EXPOをマイナス方向にセッティングするのは、フロントタイヤがグリップしリアタイヤがドリフト状態になる低速域のスロットルワークに余裕が出来る為です。私もTH-EXPOを-40〜-50にセットしています。
TH-EXPOを変更すると格段に操作性が良くなります。まだ変更していない方は一度お試しを。
ミドルクラス以上のプロポでは設定出来ると思います。

今まで手探りでカウンター走行にチャレンジしてた方は、この事を念頭に練習してみてください。
今回書いた事はあくまで基本的な操作方法についてですので、コレで完璧という訳ではありませんが・・・。


■ RC de Drift (ラジコンでドリフト!)
■ 俺的カウンタードリフト理論
■ 2009.12.12 公開
■ TOP:http://rcdrift.komocik-space.net/