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自作ドリフトタイヤ

自作ドリフトタイヤ


ここでは私が今までに塩ビパイプを使って自作したドリフトタイヤについて解説とインプレをしてみようかと思います。
塩ビパイプの種類や加工方法によってドリフトタイヤの性能にも違いが出てきます。ご自身で塩ビパイプを使ってのドリフトタイヤを作られる際の参考になれば幸いです。


塩ビパイプの種類による違い

「塩ビパイプ」と一口に言っても種類や規格が色々あります。ここではその種類によっての違いを解説していきます。

■VP管

VP管


「硬質塩化ビニル管」。通称「塩ビ管」。JIS規格では「一般管」と呼ばれるVP管です。
外径が約60ミリで内径が約50ミリ、肉厚が約4.1ミリ。色はグレー。

この塩ビパイプを使ってドリフトタイヤを製作する場合は、ホイールの幅に合わせて塩ビパイプをカットし、ホイールに嵌めるだけでOKです。
ホイールによっては入りづらいものもありますが、基本的に無加工で取付可能です。入りづらい場合はプラスティックハンマー等で叩き込みます。それでも入りづらい場合は、内径の角を若干斜めに削ると入りやすくなります。

走行性能については、可もなく不可もなく普通に滑ります。塩ビパイプで作るドリフトタイヤの基本と言うところでしょうか。

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■HIVP管

HIVP管


「水道用耐衝撃性硬質塩化ビニル管」と通常のVP管より耐衝撃性に優れた塩ビ管となっているHIVP管。
寸法は外径が約60ミリで内径が約50ミリ、肉厚が約4.1ミリでVP管と同じですが、材質が違います。色がほぼ黒。

ホイールへの取付もVP管と内径が同じの為、VP管と同じ方法で取付が可能です。

走行性能についてですが、HIVP管の方が耐衝撃性に優れている為か材質的に柔らかく、路面を捉えやすいのかグリップ力が高いです。VP管と比較するとよく解りますが、直線のスピードのノリが違いますし、ドリフト時もコントロールがし易いです。

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■HTVP管

HTVP管


「水道用耐熱性硬質塩化ビニル管」と呼ばれるHTVP管。通常のVP管より耐熱性が良く硬質なようです。

寸法的にはほぼVP管と同じですが、若干内径が大きいようです。ホイールによってはカチっと嵌らない場合もありますので、その場合にはホイールにビニールテープ等を巻き付けて調整しながら嵌め込んでみてください。

走行性能ですが、硬質塩化ビニル管の名前通り材質的に硬く、路面を捉えにくいようでグリップ力はVP管より若干劣ります。しかしながらドリフトの飛距離はカナリ出ます。また硬いのでなかなか減りません。路面のイイ広い場所で飛距離勝負の時には使える素材です。

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自作塩ビタイヤの作り方

作り方は簡単。塩ビパイプをホイールの幅に合わせてカットするだけです。
ホイールはミディアムナローで24ミリ幅、ナローサイズで26ミリ幅となります。
ドリフト専用ホイールとして売られているものは26ミリ幅が多いようです。

カットの方法は色々ありますが、もっともお手軽なのがノコギリで切る方法。
最近では100円均一でもノコギリが売られています。これでも十分切る事が出来ます。

ノコギリで切る際、そのままでは真っ直ぐ切れないと思います。
そこである物を用意します。それはパイプバンドです。
塩ビパイプにパイプバンドを固定し、それに沿ってノコギリを当てれば真っ直ぐ切れるはずです。
パイプバンドはホームセンターに行けば入手できると思います。同じ物でなくても似たような商品で代用できる物もあると思います。
色々と工夫して自分なりに切りやすい方法を探してみるのも面白いですよ。

ノコギリで切ると断面がどーしても荒れてしまいます。
そんな時は粗めの紙ヤスリで磨けばOK。綺麗になります。
最初からちょっと長目に切っておくと紙ヤスリで磨いても短くなってしまうと言う事は無いはずです。

加工方法による性能の違い

旋盤加工


今度は塩ビパイプの加工方法によって変わる性能について解説します。

私はこれらの加工をする場合、会社にある旋盤を使って削っています。旋盤が有れば色んな加工が簡単に出来ます。旋盤が無くても加工出来るものも有りますので参考になれば幸いです。


■角を丸くする(R加工)

R加工


塩ビパイプの角を丸く削る事でドリフト時に路面に引っ掛かる事が少なくなります。路面が荒い駐車場で走らせる方はこのR加工をする方がスムーズなドリフト走行が出来ると思います。

旋盤が無い場合でも紙ヤスリ等で削ってもOK。意外と綺麗に出来ますよ。
ただ根気との勝負になりますが・・・。


■溝を入れる

溝加工


トレッド面に溝を入れる事により、溝の角が路面を捉え、グリップ力が増します。特にスライド時のコントロール性がアップします。


■ライターの石を入れる

ライター石挿入


画像の赤丸部分にジッポライター等で使われるライターの石を取り付けています。これで走行性能の向上にはなりませんが、走行時にタイヤから火花が出るようになります。夜に走らせる時なんかに目立てます。昼間でも結構見えたりします。

しかし注意点としては火気厳禁の表示のあるところでは使用しないようにしましょう。ガソリンスタンドとかで走らせるのは危険です。



最強の塩ビタイヤは?

最強と書いてしまいましたが、現在私が一番良いと思っている塩ビ管でのドリフトタイヤは

HIVP管でR加工+溝入れ3本

です。このパターンはグリップ力が高くスピードの乗ったドリフト走行が可能です。またコントロールしやすく、扱いやすいので気に入ってます。

HTVP管の飛距離が稼げるところも結構好きだったりします。しかしHTVP管ってホームセンターであまり売られてないんですよね。水道屋の友人に分けて貰わないと・・・。


■ RC de Drift (ラジコンでドリフト!)
■ 自作ドリフトタイヤ
■ 2007.09.08 更新
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