ダンパーステーに数多く開けられたダンパー取付穴。
ダンパーの取付位置を変更することによりダンパー取付角度が変わりますが、取付角度が変わったことによる効果をここで解説したいと思います。
ダンパー取付角度について
取付角度を変えてより細かい設定に!ダンパーステーに数多く開けられたダンパー取付穴。
ダンパーの取付位置を変更することによりダンパー取付角度が変わりますが、取付角度が変わったことによる効果をここで解説したいと思います。 寝かせればマイルドに、立てればダイレクトに!ダンパー取付角度について画像でその変化を解説します。
下の図は私がexcelで書いた簡単な図です。 まずダンパー取付角度が垂直な場合。
サスアームを上下させた際のダンパーの移動量は図面上の数値で0.29でした。 続いてこちらがダンパー取付角度を寝かせた場合。 先のダンパー取付角度が垂直な場合と同じだけサスアームを動かしていますが、ダンパーの移動量は0.22と減少しています。 以上により、ダンパー取付角度を寝かせた場合、ダンパーの移動量(ダンパーストローク)は少なくなる事が解りました。これを解説すると、まずダンパーを構成するスプリングには当然ながら縮めば元に戻る「反力」があります。「反力」は通常、縮める力に等しくなり、この「反力」を念頭に上の2つの画像に当てはめると、同じサスアームの移動量に対しダンパー移動量が少ない下の画像の方が、「反力」が弱くなり、結果的にスプリングを柔らかくするのと同じ効果が得られる事になります。 同様に、ダンパー取付角度を寝かせた状態から垂直状態にする事により、スプリングを硬くするのと同じ効果が得られる事になります。 つまりダンパーオイルやスプリングを交換せずともダンパー取付角度を変更することにより、同様の効果を得ることが出来るって訳です。最初にもちょっと書いてますが、ダンパーを寝かすとマイルドに、立てるとダイレクトなフィーリングになると覚えた方が解りやすいかもしれませんね。
手持ちのスプリングの固さ具合に満足出来ない場合は、ダンパー取付位置を変更し、取付角度を変えてみる事で微妙なセッティングが出せる事でしょう。 色々取付位置を変更し、ベストの位置を探してみてください( ´∀`)bグッ! |